靴を脱ぎすてて光がある方へと足を進める。





「伊緒…?」





今日は逢えないと思っていた。





話せないと思っていた。





そう思っていたのに…。





俺の目には、ソファーで眠る伊緒の姿がうつっていた。






今日は来なくていいって言ったのに、わざわざ来てくれたんだな…。






しかも、机の上の様子を見ると、夕飯も食べずに待ってくれていたんだろうな…。






「これは反則だろー……。」






伊緒のこういう優しいところ、たまらなく可愛くて、愛おしく感じる。






俺のためにここまでしてくれるんだなぁって嬉しくもなる。






あぁー…やべぇわ、抱きしめたい。