エレベーターを降りて部屋の前まで歩き、鍵穴へと鍵を差し込む。





そして、鍵をあけてからドアノブへ手をかける。





なんでだろうな、疲れている時ってこの工程全てが面倒くさく感じる。






無理とは解っていても、何もせず通り抜けられればいいのになとも思ってしまう。






ドアノブをひねり、重たいドアをゆっくりと引いていく。






すると、開いたドアの隙間から光が差し込んできた。






あれ、明るい?





今朝電気消し忘れたか?





いやでも、朝は電気つけないはずなんだけど…出かける時にあたったか?






急な光に沢山の疑問が頭をよぎりながらも玄関へと足を進めると、次の瞬間何かいい匂いが鼻をかすめた。





「え……。」





もしかして……。





良い匂いから連想できることは一つしか思い当たらない。





高ぶる気持ちを抑えながら玄関を見渡す。





うん、やっぱりそうだ…明らかに俺のじゃない靴がある。





とゆうことは、とゆうことなんだなっ!?