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バタンッ






「ふぅ…やっと帰ってきたな…。」






冨田先生と分かれて直ぐに車へと乗りこみ、やっとの思いで家へと帰宅したのはいいが、時計は既に22時30分を指していた。






家に着いたら伊緒に電話しようと思ってたけど、明日の朝にした方がいいか。






いやでも、今から飯食って風呂入ってとしていたら寝るのは0時を軽く超えるだろうから、朝起きれる自信はないな…。






あれ、伊緒って明日何時から仕事って言ってたっけ?






俺が休みで、伊緒は昼からだからお泊りをしようって言ってた気がするけど…うーん、覚えてないな。






伊緒にいつ電話をしようかと考えながらも車の鍵を閉め、エレベーターへと向かう。






流石に夜の22時ということもあり、マンションの駐車場やエントランスには人影はみられない。






静かな空間とエレベーターの音だけが、ただ耳へと響いてくる。






「あぁー、どうするかな…。」