ゴンッ
その辺にあったゴミ箱を蹴る。
「……てめぇら、誰の女いじめてんだよ」
「せっ…星斗くんっ!?」
俺に見つかるなり、
急にしおらしくなる女たち。
「いや…そのね?」
「言い訳なんていらねぇよ…今度コイツに
何かしたら、女だろうと関係ねぇ。
…ぶっつぶしてやる。  行くぞ」
「あっ……うん」
愛の手を強引に引き学校を出た。
何で、こんなに女のことで
真剣になったのかは分からない。
けど…一つ気付いたのは
愛は他の女とは違うということ。
何か…ずっと前から、そうだったような
気がした。