「キャーッ！星斗くんが来てるっ」
「本当だっ!!!格好いいっ」
……来なきゃよかった。
放課後になり、校門前で愛を待っていた。
面倒くさい女たちが寄ってきて
…ウザイ。
ちっ……
まだかよ。
心の中で悪態をつきつつ、
玄関に視線を向ける。
「調子に乗んなでよね～♪」
「マジうざいんだけど。キモー」
「…………」
たくさんの女に囲まれている君がいた。
「無視とか、うざっ!!!」
「………」
ギャハハハハハとゲスい声を上げている
女どもに無性に腹がたった。
気がつけば俺は走っていた。
ただ、君を守ってあげたくなった。
本当はつらそうな顔、してるくせに。