ただひたすら泣いていた。


決して誰にも気付かれないように
声を殺して。


春を忘れようとした。


でも頭から離れなくて


むしろ忘れようとするたびに
春との楽しかった日々を
思い出してしまって泣いた


一人になる事ができなくなった


一人になると壊れてしまいそうで
おかしくなってしまいそうで。


眠る事すらできなくなった


目をつぶればまた春の事を思い出して…


睡眠薬を飲まないと眠れなかった


それほど春の事が好きだったんだ