「まったく。やぶからぼうに呼びつけおって」
「あ、おかえり」
お腹いっぱいになった僕は寝転がってじーちゃんを迎えた。
「大変なんだね」
「まあ仕方ない。見習いじゃし、無視してこの世にい続けたら消えてしまうしの」
「そうなの?」
「幽霊になると存在している世界が違ってしまうんじゃ。この世は肉体がある方が強いからの、幽霊のままだと存在し続けられなくなるんじゃよ」
「え、でも。ほら、あそこの女の人は幽霊だよね?」
僕は、ずっと気になっていた窓の外にいる薄い影を差した。
雨のなか、道路をじっと見てる。
「ああ、ありゃ事故で死んだ者じゃな。そこのガードレールに取り憑いておるよ」
とにかく、何かに取り憑いていればいいらしい。
思っていたよりも適当感は否めないよね。



