「そうだけど…それとは違うの!」 あえていつも変ととらえている荒城君には何も言わないでおこう。 「変って、どんなふうに?」 「え―…っと、ある人と胸の奥がトクントクン言ったりその人が笑うと私まで嬉しくて笑ったりしてるんだけど、これって病気かな?」 「病気だと考えたあんたが信じられないけど?」 ため息を一つついた後に荒城君は私を見つめる。 「病気ではないと思う。他に何か無い?」 他に…?