「あ、ごめん…。それじゃあ、また明日ね」 ろくに輝君の顔をみらずに、手を離した。 手に残った輝君の温もりが今では辛い……。 「琴音?何か元気なくなった?」 「ううん。平気!また明日ね」 「琴音…」 「おやすみなさい」 輝君が何かを言おうとするのを、私の言葉で遮る。