静かな体育館の通路には、私の足音だけが虚しくさせる。 「輝君……」 「何?」 輝君の名前を呼ぶと同時に後ろから誰かに抱締められる。 誰かだなんて聞かなくても分かる。 「どうして……」 「琴音が勝手に居なくなるからでしょ」