おずおずと席に座る。 だって、この無愛想な人が恋愛ものを見るだなんて思ってもいなかったし もっとミステリー的な感じの本を読んでいると思ってたから驚いた。 「荒城君でもそう言うの読むんだね」 ついつい話しかけてしまった。 「…別に良いじゃん」 さっきと同じような話し方だったけど、この本ならお父さんに借りて呼んだことあるから話は知ってる。 「ロミオってカッコいいよね。私もこんな風に愛の告白されてみたいなー」