今のところ私たちは平穏な学校生活を送っている

こんな風に生活できるのは先生方の協力があっての事

そして私は今、壁にぶちあったていた

時也をどうまくかだ

時也は手強い!!


体育以外の教室移動

昼は一緒に昼食


唯一、時也がいないのは体育の時間だけ!!!

体育の時間、蘭と作戦をねる

そして失敗に終わる


どうすればいいのーーー(泣)


そんなこんなで時間は経ち
蘭との約束の日がやってきた

今日は体育が2限にある

2限が終わると11時前位

サボる事にした

私と蘭は体育が終わる前に保健室に行き体調が悪いと言って早退届けを貰い学校を出た

時也にはなにも言わずに・・・

私たちは学校をサボり、買い物へ行った


その頃、学校では・・・
時也は私の鞄が無いことに気づき、担任の朝日先生に私がいないワケを聞いていた

かなりの騒ぎになったらしい・・・

そんな事とも知らず私たちは買い物をしている

私は
「この財布、どうかなぁ?」
長財布でクロスは付いていて格好いい

蘭は
「財布よりネックレスはどう?」

「いいね!
財布やめてネックレスにしよっかなぁー
これ、どうかな?」
私は指をさした

「ちょっと待って!!
ブランド品だよ!!!
10万するよ!?
買えないでしょ!?」

「買えるよ
だってクレジット持ってるもん」

「それ 自分の?」

「そうだよ(笑)」

「あ゛~
ダメだ 私もう ついていけない」
蘭は言った

「何に?」
言ってる意味が分からなかった

「うん・・・
いや、何でもない
クレジットのお金って自分の?」

「当たり前じゃん!!」

そんな会話をし
私たちは無事に買い物を終え
それぞれ帰宅した


私は家に帰ると
玄関で時也が立っていた

ヤバッ!!!

怒ってる

時也が口を開いた
「あなたは今日、早退したんですよ
分かってますか?
あなたの命は組の命と一緒なんです
そこをきちんと理解して下さい」

分かってる

それくらい分かってる

怒りがこみ上げてくる

私は遂に怒鳴ってしまった
「分かってる
それくらい私にだって分かる
たまには一人の女の子として
見てくれてもいいじゃない!!」

「そう言う事を言ってるのではありません
俺が言いたいのは」

「もういい
時也の分からずや!!!」

バン!!

時也に鞄を投げつけ
私は自室にこもり泣いた

泣いていると、お母さんが入ってきた

お母さんは私をそっと抱きしめてくれた

それから少しして私は落ち着いた

お母さんは口を開いた
「ごめんね
華凜の辛さ、分かってあげられなくて」
お母さんも辛そうだった

お母さんは
「でも、これだけは分かって
時也は誰よりもあなたの事を思って
一番に行動してくれるのよ」

「えっ!?」

「華凜の事で悩むと必ず、
パパと私の所に来て相談するのよ」

「それはそうよ
時也は、華凜には言わないで下さい
って言うんだから」


「お母さん、ありがとう」

私は時也の部屋へ行った



「時也・・・
入っていい?」
声を小さくした

「どうぞ」
時也の声は思っていた以上に優しかった

「時也・・・
さっきはごめんなさい」
頭を下げた

「すいませんでした
俺、言い過ぎました
でも、これからは俺無しで遊びに
行っても良いですが、
一言言ってからにして下さい」

「うん。
ありがとう」

私は嬉しさのあまり
時也に抱きついた