ー翌朝ー
「おはようございます
気分はどうですか?」
時也が私の顔色をうかがった

「私は大丈夫よ
昨日 ゆっくり休んだから」
笑いながら言った

「遅れてしまいますので行きましょう」

「そうね」



学校に着き教室に向かった

私と時也は昨日 休んでしまった

正直 気まずい・・・

教室に入った瞬間 入学式の時 友達になった
小田 蘭が
「大丈夫?
風邪でも引いた?」
心配してくれた

私は
「入学式で緊張しすぎたみたい・・・」
笑って答えた

「良かった」
蘭はホッとして肩を下ろした

今日はラッキーな事に午前授業☆

しかし 夜の8時からは組の会議がある

蘭に午後から遊べるか聞かれた

私の家に来たいらしい

それは出来ない

秘密がバレてしまう

私は、買い物に行かないか誘ってみた

買い物に行く条件に今度、私の家に来る事になった

多分、秘密がバレるのは時間の問題だと思った


蘭は時也も誘った

時也は勿論 来た

私の護衛だから

蘭は時也の事が好きみたい


私たちはショッピングモールに行くことになった

蘭は積極的に時也に話しかけていた

時也が困った反応をしているのを見たのは初めてだった


・・・でも
時也と蘭が一緒に話してるのを見ていると胸が苦しい


イライラする

まさか・・・


私 時也に恋しちゃった!?

急に恥ずかしくなった

そんなことも知らず 時也は私の方に駆けつける

蘭は時也についてくる

とても苦しい

泣きたい

複雑な感情が重なり合って
さらに苦しくなる

呼吸する事が精一杯


時也は私に
「大丈夫?
顔、赤いよ」

私は、とっさに
「大丈夫」
目を伏せて言った

蘭も心配そうだった

しかし、蘭は私の手を引いて
「あそこのお店、
スッゴいかわいいの有るんだよ」
私の気持ちに気づいてフォローしてくれた気がした

気が紛れた


ー3時間後ー
私たちは8時から会議があるため
蘭とその場で別れた

とても楽しかった


車内で時也と無言が続いた

気まずい・・・

家に着く前に私は口を開いた
「私、蘭に
極道の一ノ瀬組 組長
って事 言おうと思ってる」

時也は目を丸め
「何故ですか?」
私に聞き返した

もっと怒ると思っていた

意外にも冷静だった

「蘭は
きっと受けとめてくれると思う
今日、一緒に出かけて時から思ってた」

「分かりました」

時也も理解してくれた