(和樹side)

「おい和樹。水樹がお前の事好きらしいよ」

「はぁ?水樹が?…ありえねぇ」

ども。こんにちは。長谷川和樹です。
 
17歳。B型。九月七日生まれのおとめ座。

…こんなもんかな。

ちなみに好きなやつは水樹凛で~す。

今、親友の斗真からあり得ないことを聞いている。

「いや、ホントだって!」

「お前の言うことは信用できない。うそなんだろ?」

「本当だよ。…多分」

…多分かよ。一瞬期待したのに。

はぁ。水樹は男なんか興味なくていつも本ばっかよんでるしなぁ

「ねぇ。次移動教室だよ。行かないの?」

いつの間にかる俺たち三人だけになっていた。

「あっ。俺トイレ行ってくるから二人で先行ってて!」

「えっ、佐々木君?」

水樹が止めるのも無視して斗真はトイレに行ってしまった。

何やってんだよ~

「どうする?」

いや。どうするっていわれても…

はぁ。仕方ない

「行くか。次、何だっけ?」

「えっ?あっ、理科だよ」

「理科か~用意するから先行ってて?」

「ううん。待ってる」

はぁ~斗真のやつ、余計なことしやがって。

二人とか気まずくね?

「行くか…」

歩き始めたものの…

 し~ん

沈黙かよっっ

どうすりゃいいんだよ~