「あー、それは・・・ 俺口止めされてるからなー」 「誰に?」 「内緒」 レイノはどうしても教える気がないらしい。 ぷいっとそっぽを向くと スタスタと歩き出してしまった。 え、ちょっと待って。 彩華は慌ててレイノの後を追った。 今頼れるのはレイノしかいない。 レイノもいなくなってしまっては 自分ひとりではなにもわからない。 怖い。 その思いが強かった。