「アーシャ、アーシャ!」




彩華はそうアーシャの名前を呼びながら


天界を歩きまわっていた。



どれだけ歩いてもアーシャの姿は


見あたらない。



ここがどこであるのか、


詳しいことなど何もわからない。



この不思議な世界で彩華にとって


アーシャだけが頼りだったのだ。



彩華の目にはうっすらと涙が浮かんでくる。




「アーシャ、どこにいるの・・・?」



「関口彩華」



「アーシャ!!!!!・・・・・・え?」