3階まで上ると部屋を探した。 310、309、308、・・・・・・、302。 あった。 関口彩華と書かれたプレートが かかっている。 ドアの前に立ち、深呼吸した。 亮也が軽くドアをノックすると 中から返事が聞こえた。 そのままドアを開けると 40歳前後の女性がいた。 「あの・・・どちら様かしら?」 女性は椅子から腰をあげながら 困惑した顔で聞いてきた。