「すいません。 昨日この病院に 運ばれたはずなんですけど、 関口彩華の病室ってどこですか?」 「はい、関口様ですか? ええっと、3階の302号室です。」 「ありがと。」 病室を聞くなり亮也は走り出していた。 エレベーター? そんなの待っているよりも 自分で走ったほうが速い。 亮也は階段を駆け上がった。 足はもうくたくただったが それでもとにかく動かし続けた。