俺が覚えている夢はそこまでだった。 気がつくともう朝で 俺はいつもどおりベッドに寝ていた。 時計を見ると6時5分。 慌てて起きた俺は リビングまで駆け下りるとテレビをつけ ニュースにした。 「ちょっと、どうしたの亮也。 休日にこんな時間に起きてくるなんて めずらしいわね。 雹でも降るんじゃないの?」 母の少し嫌味のこもった言葉も無視して テレビを見つめる。 それよりも新聞のほうが早いか。