何の冗談だとすこし怒って言うと、 キミはもっと悲しい声で 本当なんだと言った。 それからいろんな人への伝言を 俺に言い始めたキミ。 その声はもう涙声だった。 本当なのかと俺はそのとき思った。 冗談で泣けるほど キミは演技がうまくもないし そこまでして人を 騙そうとする奴でもない。 キミが泣くのはいつも真剣なときだ。