まだまだありがとうを伝えたい人は たくさんいるのに言葉にならない。 数えだしたらきりがないくらい たくさんの人に支えられていたんだと 改めて実感する。 「あのね・・・っ、あの・・・っ」 「ちゃんと聞くから。 落ち着け。」 亮也はあたしの手を ぎゅっと握って言った。 その声はなんだかいつもより 湿っているような気がした。 「あのね・・・っ、あたし・・・っ」