「亮也・・・!」 彩華はその名を呼んだ。 亮也はゆっくりと振り返ると ふっと笑った。 いつもと変わらないこの光景。 しかし、もう二度と 見ることの出来ない光景。 彩華はしっかりと自分の瞼に焼き付ける。 「よお、彩華。どうした?」 「あのね、聞いて欲しいことがあるの。」 「ん?」 綾香は亮也のところまで歩くと 亮也の座っていた前の席の椅子に座った。