再び彩華が気がつくと、 そこは学校だった。 わたしが1年間過ごした場所。 しかしここはおそらく夢の中なのだろう。 本物の学校とは若干造りが違う。 少し歩くと彩華のクラスであった 1年2組が見えた。 教室のドアをゆっくりと開けると そこには亮也の姿があった。 窓際の席に座って外を眺めている。 他には誰もいなかった。