―Last message―



「正確に言うと現実の世界に戻ることは


今の状態では不可能です。


意識が戻らない限りはね。


しかし、相手の夢の中に入ることなら


可能です。」



「会えるの・・・?」




アーシャは再びにこりと笑った。



彩華の目からは


ぽろぽろと涙が零れ落ちた。



会えないのだと思っていた相手に会える


伝えたかった気持ちを伝えることが出来る


そうアーシャは言った。



涙をこらえようにも


次から次へとあふれてきて


彩華はついに顔を両手で覆った。