彩華には仲のいい男友達がいた。 同じ部活の亮也だ。 まだ幼い笑顔でいつも周囲を 和ませていた。 亮也とは最近学校でずっと絡んでいた。 一部の女子よりはよっぽど 亮也のほうが信頼できて大好きだった。 その大好きという気持ちに 微妙な変化を感じとったのは いつごろだっただろうか。 初めの大好きはただ単に 友達としてのはずだったのに。 それが今ではいつのまにか 恋愛感情になっていたのだ。