「そうさ…ヴァンパイアの国は、代々ヴェニス家という王族がまとめておる…」 「っ私は…人間、なんですけど…」 おじいさんは、驚いたような顔をする。 「人間だと?…どうしてここに人間がいるんだ」 「何も分からないんです…迷い込んでしまったようで…」 「…人間の末路は…一生血を吸われ続け、死に絶えるのみだぞ」 「え?」 背筋が、ぞっとした。