「私なんて…いらない、人なのよ…」 消えてしまおう。と少女は思った。 見渡す限り、まっ白な部屋… ボーっと部屋の中を見ていると、無造作に置かれた本棚に一冊だけ本が置かれているのに気づいた。 ふと、少女はベッドから何かに誘われたかのように立ち上がり、本棚からその本を手にとった。 「何かしら…これ…」