貴方の為に流した血



「監査員、電話貸せ」


監査員の1人が電話を貸す。


「…キルトです。あの、例の女、俺が引き取っていいですか。はい。ありがとうございます…では」


プチッ…
貸してもらった監査員に電話を投げる。


「おい、お前」


私を指さす王子様。


「はい」


「今日から俺の所有物だ。たくさん美味い血を出せ」


「…はい」



なぜ、私がこの王子の所有物なのよ…



まぁ、顔は見事に極上だけどね。