貴方の為に流した血



…ドンッ!


「きゃっ…!?」


大きいドアが開いて、誰かが出てきたと同時にぶつかって、転んだ。


「悪い、大丈夫か?」


「はい…っ」



ドアから出てきた人は、私に手を差しのべる。



見上げると、綺麗に整った顔立ちで…


しかも、澄んだ紅い瞳に何故か心を惹かれた。