「えっ、ちょっと千晶ぃー」



暁女ちゃんはあたしを抱きしめる。



「ぃっと…マぁー君にぃらわれちゃったよぉ~~(泣)」



あたし……



絶対に嫌われた。



だってキスぐらいで彼氏を避ける女なんて嫌だよね……。



経験ない女なんて嫌だよね……。







泣いてるあたしに暁女ちゃんはいきなり……



「ち…千晶ぃ?」



「なぁぃ?」



あたしは少し顔を上げる。



「雅先輩がドアの所に立ってるよぉ?」



「えぇっ!?!?!?」



あたしは顔を思いっきり上げて、教室のドアの方を見る。





マぁー君……。







って今の話全部聞かれた!?