あたしは、こくんと頷いた。 「最初は、本当ヘタクソで卵焼きも焦げたりしてたのに早川くん平然と食べてくれて 『練習だから別にいいんだよ。余計なこと考えてねぇで、明日のメニューでも考えとけ』 本当に嬉しかったの。料理を作るあたしを必要としてくれるって」 「‥‥そんなことが‥」 「だから、さっきの言葉。あたしはもう必要ないって言われた気がして‥‥」