「宝探しやんねぇ?」



1時間だけもうけられた自由時間。


暇だ暇だと騒ぐクラスの中に、1人、男子の声が響いた。



わたし、宮崎 理麻を含めたクラス全員が

その男子を見た。



その男子は、相崎 硫という。


少しチャラい外見ではあるが、暇潰しの天才と呼ばれている。



そして、わたしの好きな人でもある………




「どうやんの?」


さすがに相崎の発言だからか、みんなが食いついた。