私は窓側の後ろから2番目。
だから、喋っていてもあんま気づかれない。
前が葵衣で、後ろがさくら。
そして、偶然にも隣は日向やった。
日向は、横を向いて私にそう聞いてきた。
私が口を開く前に葵衣が言った。
「あたしな。20点も行かれへんかったよ!!」
半分も言ってない点数をクラス中に聞こえるような大きな声で笑いながらそう言った。
私が、答える隙は全く無かった。
日向は苦笑していた。
「あー!今、笑ったやろ!?日向は何点だった!?」
あーもう。
二人で喋っとれ!
私はそう思いながらも二人の話を聞いていた。
「俺ー?30点台だった!」
日向が笑いながら言った。

