Melt〜甘く溶けてゆく〜

一瞬、思考回路が止まった。



この人は頭がおかしいのではないだろうか。



「どうしてそうなるんですか。あり得ません。」



「素直になれよ美波。」

そう言いながら、五十嵐春樹は私の肩に腕を回した。


気持ち悪い。


「貴方、頭おかしいんじゃないんですか?」


振り払おうとするも、力が強くて払えない。


「はははっ、お前面白いな。

さっきさ『何が楽しいのか分からない』って言ったよな?

一緒にチャラチャラしてみたら分かるかもよ?」


「どう言う意味ですか?」


「だから、俺様の彼女の一人にしてやるって言ってんの。」


五十嵐春樹は私の耳元で囁く。


気持ち悪い


気持ち悪い



「ふざけないで下さい!私は貴方みたいな人大っ嫌いです‼」


柄にもなく大声でそう叫び、私は走り出した。