無になりたくて、泳ぎまくった。 時々河原の方を見た。 あの女、まだいる。 「あの!私、あなたが行く気になるまでココにいますから!ずっといますから!!」 女が言ったのが聞こえた。 居なくていいから。 帰ってくれていいから。 むしろ帰ってくれ。