オオカミとお姫様

「んぅ〜…はよ…」

平然を装って声をかける。
詩音は…顔ごと別の場所を向いていた。

「おっ…おはようございますっっ」

あからさま過ぎるでしょ。
動揺しすぎっ。
それが余計にかわいく見える。意地悪したくなる。

「詩音、どこ見てんの?」

詩音の膝の上から聞く。
ここから頬がほんのり赤くなっているのが見えた。
恥ずかしくなっちゃったのかな?

「べっ別に…どこも見てない…です」

「ふぅん…」

嘘つけ。
俺を見ないようにしてるくせに。
起き上がって、詩音の向いている方へ。