オオカミとお姫様

詩音が諦めるまで離さなかった。


やっと諦めたようで、焼きそばパンを食べ始めた。
それを見て俺も食べる。

「美味いか?」

「うん」

「たまにはこういうのもいいな」

伸びをしながら言った。
いつも息の詰まる教室にいるだけだからな。
広々としたところに行くとなんか落ち着く。

「そうですね。たまにならいいかもしれませんね」

詩音が答えた。
その表情は少し曇っていた。
また申し訳ないとか思ったの?
そんな風に考え込まなくていいんだから。

「そうだな」

Σぽふっ ビクッ
詩音の膝に寝転んだ。
そしたら詩音がびくついた。