オオカミとお姫様

「じゃあ食べよっか」

その場に座り込む。

「おいで」

手招きする。俺の隣に座った。
と同時にチャイムが鳴った。

「えっ!?」

驚いた詩音が立ち上がる。
授業の事でも気にしてるんだろう。
だけど、そんなの今は関係ない。

詩音の腕を引っ張り、再度座らせた。

「れっ玲央」

甘ったるい声で俺を呼ぶ。
すごく困った顔。

「1限くらいサボっても大丈夫だよ」

1限くらいいいじゃんか。
そんなに授業が大事なの?
絶対教室なんかに行かせない。
今だけは…今日だけは…