オオカミとお姫様



…んぅ。
マジで寝てた。
そういうつもりじゃなかったんだけどな…
このざわつき、もう昼か。

「…しーちゃん、クマできてるよ」

『しーちゃん』…詩音の事か。
じゃああの声は木島か。っつーことは築島もいるってことか。

「あっ…」

「あいつのせい?」

築島、絶対俺の事言ってるだろ。

「いや、そういうわけじゃ…」

「玲央くんって何考えてるのかわかんないよね。かっこいいけど」

「ゆうちゃん…」

「そっそんなこと、ないと思いますよ」

「「そう?」」

俺、何考えてるかわかんないって思われてたんだ。
基本何も考えてない気がするけど…(笑)

「たっ確かに好き勝手にしてる部分はありますけど、すごく周りに気を使ってる方だと思いますよ。それに、本当は、もっとみんなと仲良くしたいって思ってると思います。どうしていいのかわからないだけで…」

詩音…
そんな風に思ってくれてたんだ。
それがすごく嬉しくて、それだけで満足で…