オオカミとお姫様

「ごっごめんなさいっ。私、その、立ち入ったことを…」

突然言ったと思えば、謝られた。詩音は何も悪くないのに。

「もうサッカーの事は言わないですから」

必死に謝る詩音。
詩音が謝る理由なんて何もないのに。
人のためにそこまでできるなんて…

「…フフッ」

そう思ったら、なんでか笑いが込み上げてきた。

「…えっ?」

「フフッ…クク…ハハハッ」

何が起きているのかわからなくて戸惑う詩音が余計に笑いを誘った。