オオカミとお姫様

その後も、真島からのパス。
そのうち他の奴からもパスをもらうようになった。
もらったパスはすべてゴールに。

久々だったのに、全然訛ってねぇな。
こんなに楽しいと思いながらサッカーやったの久しぶりだろう…




Σピピーーーーーーーーーーーーーッッ!
「終了!!20対2でブルーチームの勝ち!」

歓声が響き渡る。
俺らの勝ちだ。
20点のうちの18点は俺だ。

「すごいじゃないかっ」 「今日勝てたのは君のおかげだな」

チームの人に褒めちぎられる。
こんな風に人に褒められるのは何年振りだろう…
そうだ、詩音!
詩音を探す。いた。

「詩音~!!」

詩音に向けて大きく手を振る。
少し戸惑った詩音の顔。

「詩音!俺、どうだった?」

どんな風に思った?感じた?
聞きたいことがいっぱいあり過ぎる。

「すっすごかったです。目で追いかけるのが必死になるくらい…」

「大げさだな(笑)」

素直な感想。
そんな必死に見ようとしてくれてただなんて…

「そんなことないですよ。ここにいる皆さんも玲央の事応援してくださってましたし」

「ふぅん…」

他の奴なんか興味ない。
詩音の応援さえあればいい。

「じゃあ帰るか。…その前に着替えてくる。汗でベタベタなんだ」

「わかりました。ここで待ってますね」

「あぁ」

俺は急いで更衣室へ向かった。