オオカミとお姫様

もしかして、疲れたのか?
俺の事、だいぶ探してたみたいだし…

「どした?疲れたか?」

「ちっ違います…その…」

違ったらしい…
じゃあなんだ?

「ん?」

「……手」

「て?」

『て』ってなんだ?
何かの単語か?
俺が『て』について考えていたら、詩音が口を開いた。

「…手、繋ぎ、たいです」

一生懸命俺の目を見て言っていた。
言い終わったと同時に逸らされる。

「…」

かわいい…
かわいすぎる!!
どんどん鼓動が加速する。
こいつ、俺の事殺す気なのか?