オオカミとお姫様

いつの間にか、普通に話せるようになっていた。
河原から詩音の家まで約1時間。
今やっと半分を越えた所だ。

…?
詩音がそわそわしている。
どうしたんだ?

「れっ玲央…」

そう思ったとき、詩音が俺を呼んだ。

「ん?」

顔を覗き込むように詩音を見た。
頬が赤く染まり始めた。

「詩音?」

「あっえっと…その…」

もじもじしている。
そんな詩音もかわいい…
って思ってる場合じゃなかった。
詩音が何か伝えたいと思ってるみたいだし…
でも何を伝えたいんだ?