オオカミとお姫様

「…私も好きです、玲央の事」

まだ涙で潤んでいる瞳で伝える詩音。
今、どれだけかわいい顔してるのかわかってるのか?
俺がどれだけ理性を抑えてるのか…

「だから、ズルいんだってば」

俺は茂みに向かって歩き始めた。
心臓の高鳴りを抑えたいのと、着替えたいので。

「れっ玲央?」

詩音がついてくる。

「着替え」

理解していないようだ。

「え?」

「着替えるから、そこにいろ」

「あっ…!!」

理解したようで、大人しくなった。
少し赤らめていたのは気のせい…だな。

俺は急いで着替えを済ませに行った。