オオカミとお姫様

着替えを済ませ、河原へ。
川にたどり着いた時には陽がオレンジに染まり始めていた。

シャツを脱ぎ、川の中へ。
夏の川は涼しくていい。
またこうやって好きなだけ川で泳げるんだ。
学校なんかに縛られずに…

学校…

それは俺の禁止ワードだった。
何墓穴掘ってんだよ、俺は。

一度思い出してしまうと紐が解けたかのようにするすると思い出していく。
詩音と出会った日の事、好きになった事、醜い嫉妬を持っていると知った事、サッカーを始めた事、距離を置こうと決めた事…
他にもたくさん…