オオカミとお姫様




いつの間にか川の前に来ていた。
服も脱がず、そのままザブザブと川の中へ。

『俺は言いたいから言う。俺、詩音ちゃんに告白した』

あの人の言葉がループする。
その言葉を聞いて、イラついたし、不安になった。
でも、それと同時に安心もした。
詩音を笑顔にできる人がいるって。
泣かせてばっかの俺とは対照的な存在のあの人。
そりゃああの人と一緒にいた方が幸せに決まってる。

学校辞めて正解だったんだ。
これで詩音に笑顔が戻る。
それだけで俺は満足だ。