オオカミとお姫様

連れてこられたのは人気のない公園。
掴まれていた手を振り払う。

「で、ここまで無理やり連れてきて、何の話をするつもりだよ」

「まぁ、座れ」

「お前に言われて座りたくなんかねぇよ」

「いいからっ」

無理矢理ベンチに腰掛けさせられる。

「なんだよ!」

「お前、自分がしたことわかってんだろうな」

「…あぁ。わかってるさ。さっき変態栄養士から同じこと言われた」

「そうか」

少し落ち着きを取り戻したあの人。
俺の隣に座った。

「話はそれだけか?」

「それだけじゃねぇよ」

口調が荒くなった。

「じゃあなんだよ」

俺も荒くなる。

「学校辞めるって本当か?」

「それを聞いてどうすんだよ」

「別に、桜井が辞めてもなにも変わらないからいいんだが。一応な」

「なんだそれ」

「なに?引き留めてほしかったわけ?」

「は?違ぇし」

いちいち腹の立つことを言ってくる。
イライラする。