オオカミとお姫様

学校に着き、そのまま理事長室へ。
ノックをする。

「はい、どうぞ」

理事長はいるらしい。
ドアを開けて入る。

「…桜井くんか。何用で?」

「これを提出しに来ただけなんで。すぐに出ていきますから」

俺はカバンの中から退学願を出し、理事長の座っている机の上に置いた。

「どっどういう…」

「どういうってそのままの意味でとらえていただいて構いません」

「本気なのか?」

「…冗談でこんなもの書いたりしませんよ。面倒くさい。あ、親父に言わないでくださいよ。金にものを言わせてつぶしに来るだけだと思うので」

「いや、でも…」

「このまま何もなければ3日後には受理してもらえますよね?」

「え、あ…」

「お願いしますね。理事長。では失礼させていただいます」

理事長室から出た。
これでいい。
俺はどんな手を使われてもこの学校に戻ってくることはないだろう。
親父たちは何を言うかわからないけどな。
…変態栄養士に挨拶に行くか。