オオカミとお姫様

鍵を開け、電気をつける。
殺風景な部屋があらわになる。
とりあえず、女を寝かさねば。
ソファ…いや、ベッドだな。

そっと女を寝かせて、毛布を掛けた。
少し苦しそうな表情。
冷えピタ…あるわけねぇな(笑)

濡らしたタオルで対処した。
冷えてきたのか、表情が和らいだ。
俺の顔も緩む…!!
なに緩んでるんだよ。

俺は慌てて女から離れる。
おかしい…
俺、どうかしたのか?

どうもしてねぇよな。
自分に言い聞かせてタオルを取った。