オオカミとお姫様

どうしたらいいんだよ…。
どうしたらいいのかわからず、硬直する俺。
俺なんか視界にも入れたくないって思ってるはずなんだ。
早くこの場から去らなきゃ…

このままだと、また詩音に気を遣わせてしまう。
『ごめんなさい』って言われてしまう。
詩音は何も悪くないのに。
なにも…

詩音は困ったような顔で俺を見ていた。
気のせいかもしれないが、震えているように見える。
もしかして、すごく体調悪いのか?
だから変態栄養士のところにいたのか?

何かを察したのか、目をぎゅっと閉じる詩音。

「だっ…大丈夫かよ」

「っ!!」

え!!
あ、…え!?
突然泣き出す詩音。
俺今何か変な事言ったか!?
泣くくらい俺の事が嫌なのか!?

「しっ詩音!?」

驚いたまま声をかける。
言ってくれ。
俺の事が嫌いなら。
この場から消えてほしいなら。
そしたら決心がつくから。